ペテロの葬列~感想・レビュー~
ペテロの葬列あらすじ
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。
ペテロの葬列の管理人の感想
拳銃を持った老人によるバスジャックが伏線となり、加害者が被害者に、被害者が加害者に・・という展開にとてもドキドキ読み進めることができました。
「赤い自転車を見ていた」と答えたという冒頭に出て来る何気ない小さなエピソードが、後々になって広がっていく部分もさすがだなと思わされました。
ただ読み終えた感想ですが、
途中、読み進むうちに疑問に思っている部分がもやもやしたまま、最後までいってしまった感があり、結局それぞれの登場人物の気持ちがどうしてそうなったのかっていうのがどれもよくわからないままに終わった話でした。
あっちもこっちもといくつもエピソードを広げすぎてそれぞれの話での人物の行動感情がうまく描けていなくて唐突に動きすぎてる印象でした。
そしてラストのシーンがなんとも理解しがたい共感できないラストとなっていました。
また次回へと続く作品となりそうですが、人気のシリーズだけにこの展開からどうなっていくのでしょうか。今回は星3つですね。
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