百舌の叫ぶ夜~感想・レビュー~

百舌の叫ぶ夜あらすじ

新宿の雑踏の中、爆発事件が起こる。
死者は爆弾を持っていた男、極左メンバーの筧俊三と、一般市民の女性のふたりで、ふたりは爆弾でバラバラになって、姿かたちをとどめていないというありさまだった。
他に、失明したり、鼓膜が破れたり、腕がもぎとられたりした人が多数いるという、大惨事だった。
その被害者の中には警視庁公安部・倉木の妻も入っており、倉木は真相を知るために独自で捜査を進めていく!

百舌の叫ぶ夜あらすじ

本作品の後、「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」と5作に及ぶ「百舌シリーズ」の第一弾です。

20年以上前に書かれたものですが、古さを気にせず読めました。

作中に数々のトラップが仕掛けられており、物語のひとつの核になる謎は、後半に差し掛かったあたりで氷解するんですが、そこから更に怒涛の終盤戦へとギアチェンジしつつ突入!

読中も読後もテンポのいい映画を見ているような感覚で、先が気になって気になってしょうがない。

意外なところで意外なキャラが再登場したりするので二度読み必至の読み応えがある作品です。

ただ、ある意味荒唐無稽なので、現実的な警察小説などが好きな方はしらける部分もあるかもしれません。そういう部分があり、今回は星4つです。

MOZU~百舌の叫ぶ夜~ドラマ情報

キャストは以下のようになってます。

倉木 尚武(くらき なおたけ) – 西島秀俊
警視庁公安部特務第一課捜査官。階級は警部。爆弾テロによって妻の千尋を失い、彼女の死の真相を求めて捜査を行っていく。常に冷静だが、捜査のためには強引な手法も辞さない公安部のエース。
明星 美希(あけぼし みき) – 真木よう子
公安第二課捜査官。階級は巡査部長。爆弾テロが発生した際に現場付近におり、のちに津城の指示で倉木や大杉に情報を流す。父も元公安捜査官で高校生時代に行方不明になり、現在も所在が分からない。
大杉 良太(おおすぎ りょうた) – 香川照之
刑事部捜査官。階級は警部補。現場からの叩き上げで、直情径行型の熱血漢。刑事部を無視して捜査を行う倉木を苦々しく思っている。
室井 玄(むろい げん) – 生瀬勝久
公安部部長。階級は警視監。倉木の上司で、妻を奪われた倉木に冷静さを失わないよう警告する。倉木の妻・千尋の元上司でもある。
津城 俊輔(つき しゅんすけ) – 小日向文世
警視庁の内部調査を担当する警視庁警務局の特別監察官。階級は警視正。
新谷 和彦(しんがい かずひこ) – 池松壮亮(少年期:佐藤瑠生亮)
プロの殺し屋。爆弾テロの現場から姿を消し、その後記憶を失った状態で発見された。記憶を失った彼に何者かの魔の手が迫る。
鳴宮 啓介(なるみや けいすけ) – 伊藤淳史
警視庁台東警察署入谷交番に勤務する警察官。階級は巡査長。警察内外の情報に通じており、大杉の協力者として活動している。
島 葵美(なかじま あみ) – 有村架純
フリーライター。新谷の記憶を取り戻す手助けがしたいと考え、彼を取材し市の広報ウェブサイトに掲載する。
倉木 千尋(くらき ちひろ) – 石田ゆり子
爆弾テロに巻き込まれ命を落とした倉木の妻。元警視庁公安部捜査員。
東 和夫(ひがし かずお) – 長谷川博己
役員シニアアドバイザー。殺人などの犯罪を請け負い実行する裏の顔を持つ。

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