不祥事~感想・レビュー~

不祥事あらすじ

銀行の中で、営業課の事務処理に問題を抱える支店を個別に指導し、解決に導く部署に異動になった花咲舞。彼女は数いるテラーの中でも驚異的な事務処理能力を持つ女子行員で、誰に対しても言いたいことを言い、時には相手を張り倒すくらいの勢いで不正を正そうとする。

不祥事の管理人の感想

池井戸氏の作品の中で唯一の女性が主人公の作品となってます。

こちらの作品は短編集になっており、気軽に読めるようになっております。登場人物は共通しており、主人公の花咲舞は「狂咲(くるいざき)」と渾名されるほど、切れると暴走するタイプ。この暴走振りや相手を遣り込める所が読んでいてとても気分が良くなる爽快感があります。

この個性が強い主人公・花咲舞の存在の大きさがこの小説の全てですね。

短編集だけあって、深いストーリー展開はないですが、出世レースにあけくれる本店のエリートの方々に地団駄を踏ませる場面もしばしばあり、いわゆる勧善懲悪のストーリーで気軽に読め、楽しめる内容です。

気軽に読める分、読みやすいですが主人公花咲舞の内情や私生活がもう少しあったらもっと面白かったかなと思ったので星4つです。

ドラマ『花咲舞が黙っていない』情報

この小説と『銀行総務特命』が原作となってドラマ化されたのが現在も放映中の『花咲舞が黙っていない』です。

タイトルもわかりやすくなってのドラマ化で女版半沢直樹とも言われてますね。

基本的には原作に沿ったストーリーですが、花咲舞の父・花咲幸三はドラマオリジナルキャラクターとなっています。

また、余談ですが2014年の7月より漫画化もされるようです。

ドラマのキャストは以下の通りです。
花咲 舞 – 杏
相馬 健 – 上川隆也
辛島 伸二朗 – 榎木孝明
芝崎 太一 – 塚地武雅
真藤 毅 – 生瀬勝久
児玉 直樹 – 甲本雅裕

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