ジョーカー・ゲーム~感想・レビュー~

ジョーカー・ゲームあらすじ

スパイ養成学校“D機関”。常人離れした12人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐の悪魔的な魅力。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞W受賞の究極のエンタテインメント。

ジョーカー・ゲームの管理人の感想

陸軍内に設立されたスパイ養成学校『D機関』を舞台にしたスタイリッシュな本格スパイ小説。頭の切れるスパイたちの優秀な仕事ぶりにたちまち引き込まれました。

内容は5話に分かれた短編という形になっていますが、ひとつひとつが短編なのに濃く面白かったです。

主な内容は以下の通りです。

『ジョーカー・ゲーム』憲兵隊が暴けなかった親日派外国人のスパイ容疑を調査する。
『幽霊−ゴースト−』横浜の英国総領事館公邸に出入りする機関卒業生による調査の顛末。
『ロビンソン』ロンドンに潜入し、英国諜報機関に捕らえられた機関卒業生の脱出行。
『魔都』上海に潜入し、当地の派遣憲兵隊大尉の真の姿を暴く。
『XX−ダブル・クロス−』二重スパイの証拠固めの最中に起こった密室殺人の真相は。

日本ではスパイというものが遠いものの感じがして、実際に小説でもほとんど見られないジャンルにはなっていますが、この作品よく出来ていると思います。

リアリティを求めるとちょっともの足りない部分もありますが、エンターテイメント性と読みやすさでいえばかなりおススメです。総合評価は☆4ですね。

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