「2014年5月」の記事一覧

殺人の門~感想・レビュー~

殺人の門

殺人の門あらすじ 「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。 殺人の門の管理人の感想 とりあえず、タイトルからも想像できるように最初から最後までどんよりとした暗い雰囲気のまま最後まで変わらずに進んでいきます。 そして、なかなか学習をしない主人公、自分の不幸は何もかも倉持のせいとしているけれど、最終的決断を・・・

噂~感想・レビュー~

噂

噂あらすじ 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。 噂の管理人の感想 『最後の一行に衝撃のラスト!!』 という触れ込みでの入りでしたので、読んでいる途中もとにかく気になって気になって仕方なかったです。 内容的にはかなり読みやすかったです。中だるみす・・・

白ゆき姫殺人事件~感想・レビュー~

白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件あらすじ 美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、 一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、 故郷の人々。疑惑の女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。ネットや週刊誌報道を中心に、無責任な「噂話」が 広まり、彼女の人物像はますます見えなくなっていく。 果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも――。 白ゆき姫殺人事件の管理人の感想 今回新しい試みで書かれたこの小説。 インターネット上の炎上や報道被害をテーマとしていて、美人OL殺害の容疑者となった女性の人物像が、架空のSNS「マンマロー」上で噂によって魔女のように語られていくのですが、・・・

パラドックス13~感想・レビュー~

パラドックス13

パラドックス13あらすじ 3月13日13時13分13秒、ブラックホールの影響で「P-13」と呼ばれる現象が発生することへの対策が、政府の間で極秘に進められていた。学者や政府関係者ですら、具体的にどういう現象が発生し、どういう影響を受けるのか詳細につかめないため、関係各署には、その時間だけ危険な作業を中断し危険な場所から離れるよう通達だけされたが、国民には混乱が起きないよう、この情報自体、その時が過ぎるまでの極秘事項として決して公開されなかった。 刑事の久我冬樹は、同じく警視庁の管理官である兄・誠哉とともに強盗犯の確保に取り掛かっていたが、冬樹のミスにより、誠哉が犯行グループ・・・

不祥事~感想・レビュー~

不祥事

不祥事あらすじ 銀行の中で、営業課の事務処理に問題を抱える支店を個別に指導し、解決に導く部署に異動になった花咲舞。彼女は数いるテラーの中でも驚異的な事務処理能力を持つ女子行員で、誰に対しても言いたいことを言い、時には相手を張り倒すくらいの勢いで不正を正そうとする。 不祥事の管理人の感想 池井戸氏の作品の中で唯一の女性が主人公の作品となってます。 こちらの作品は短編集になっており、気軽に読めるようになっております。登場人物は共通しており、主人公の花咲舞は「狂咲(くるいざき)」と渾名されるほど、切れると暴走するタイプ。この暴走振りや相手を遣り込める所が読んでいてとても気分が良く・・・

家族狩り~感想・レビュー~

家族狩り

家族狩りあらすじ 高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。 家族狩りの管理人の感想 本を開いた途端に身も凍るような残虐な殺しが目に入る。そのあまりの衝撃ゆえに、とっても記憶に残っています。 「家族」というものを、社会の中で生活の中で、そして人の命を通してどう考えていけばいいのか?思わず目をつぶってしまうようなスタートからそのアプローチが始まる。 ・・・

百舌の叫ぶ夜~感想・レビュー~

百舌の叫ぶ夜

百舌の叫ぶ夜あらすじ 新宿の雑踏の中、爆発事件が起こる。 死者は爆弾を持っていた男、極左メンバーの筧俊三と、一般市民の女性のふたりで、ふたりは爆弾でバラバラになって、姿かたちをとどめていないというありさまだった。 他に、失明したり、鼓膜が破れたり、腕がもぎとられたりした人が多数いるという、大惨事だった。 その被害者の中には警視庁公安部・倉木の妻も入っており、倉木は真相を知るために独自で捜査を進めていく! 百舌の叫ぶ夜あらすじ 本作品の後、「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」と5作に及ぶ「百舌シリーズ」の第一弾です。 20年以上前に書かれたものですが、古さ・・・

ルーズヴェルト・ゲーム~感想・レビュー~

ルーズヴェルトゲーム

ルーズヴェルト・ゲームあらすじ 大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。 ルーズヴェルト・ゲームの管理人の感想 池井戸潤氏の作品は、「俺たちバブル入行組」「俺たち花のバブル組」を最初に読みました。 企業スポーツが退廃していく中で、「この人たち(野球部員)は、どうなってしまうのだろう?」 と心配しなが・・・

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