「★★★★」の記事一覧

十角館の殺人~感想・レビュー~

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十角館の殺人あらすじ 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 十角館の殺人の管理人の感想 この作品はもう20年以上も前の作品になりますが、今読んでも面白い作品の1つです。ミステリ研だけあってお互いの呼び名をアガサやオルツィというミステリー好きな方なら誰でも知っている名前をそれぞれにニックネームとして呼び合っているのも好感が持てました。 そして最後はアッと驚くトリックが仕込んであるのですが、しっかり細・・・

向日葵の咲かない夏~感想・レビュー~

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向日葵の咲かない夏あらすじ 夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの 間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らす ため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。 向日葵の咲かない夏の管理人の感想 最初から最後まで暗くどん底のような感覚でした。とりあえずミステリーというよりはホラーの方が近い感じでしょうか。 ただ、何度も読み返した結果ファンタジーでもあ・・・

ジョーカー・ゲーム~感想・レビュー~

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ジョーカー・ゲームあらすじ スパイ養成学校“D機関”。常人離れした12人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐の悪魔的な魅力。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞W受賞の究極のエンタテインメント。 ジョーカー・ゲームの管理人の感想 陸軍内に設立されたスパイ養成学校『D機関』を舞台にしたスタイリッシュな本格スパイ小説。頭の切れるスパイたちの優秀な仕事ぶりにたちまち引き込まれました。 内容は5話に分かれた短編という形になっていますが、ひとつひとつが短編なのに濃く面白かったです。 主な内容は以下の通りです。 『ジョーカー・ゲーム』憲兵隊が暴けなかった親日派外国人のスパイ容疑を調査・・・

殺人の門~感想・レビュー~

殺人の門

殺人の門あらすじ 「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。 殺人の門の管理人の感想 とりあえず、タイトルからも想像できるように最初から最後までどんよりとした暗い雰囲気のまま最後まで変わらずに進んでいきます。 そして、なかなか学習をしない主人公、自分の不幸は何もかも倉持のせいとしているけれど、最終的決断を・・・

噂~感想・レビュー~

噂

噂あらすじ 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。 噂の管理人の感想 『最後の一行に衝撃のラスト!!』 という触れ込みでの入りでしたので、読んでいる途中もとにかく気になって気になって仕方なかったです。 内容的にはかなり読みやすかったです。中だるみす・・・

不祥事~感想・レビュー~

不祥事

不祥事あらすじ 銀行の中で、営業課の事務処理に問題を抱える支店を個別に指導し、解決に導く部署に異動になった花咲舞。彼女は数いるテラーの中でも驚異的な事務処理能力を持つ女子行員で、誰に対しても言いたいことを言い、時には相手を張り倒すくらいの勢いで不正を正そうとする。 不祥事の管理人の感想 池井戸氏の作品の中で唯一の女性が主人公の作品となってます。 こちらの作品は短編集になっており、気軽に読めるようになっております。登場人物は共通しており、主人公の花咲舞は「狂咲(くるいざき)」と渾名されるほど、切れると暴走するタイプ。この暴走振りや相手を遣り込める所が読んでいてとても気分が良く・・・

家族狩り~感想・レビュー~

家族狩り

家族狩りあらすじ 高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。 家族狩りの管理人の感想 本を開いた途端に身も凍るような残虐な殺しが目に入る。そのあまりの衝撃ゆえに、とっても記憶に残っています。 「家族」というものを、社会の中で生活の中で、そして人の命を通してどう考えていけばいいのか?思わず目をつぶってしまうようなスタートからそのアプローチが始まる。 ・・・

百舌の叫ぶ夜~感想・レビュー~

百舌の叫ぶ夜

百舌の叫ぶ夜あらすじ 新宿の雑踏の中、爆発事件が起こる。 死者は爆弾を持っていた男、極左メンバーの筧俊三と、一般市民の女性のふたりで、ふたりは爆弾でバラバラになって、姿かたちをとどめていないというありさまだった。 他に、失明したり、鼓膜が破れたり、腕がもぎとられたりした人が多数いるという、大惨事だった。 その被害者の中には警視庁公安部・倉木の妻も入っており、倉木は真相を知るために独自で捜査を進めていく! 百舌の叫ぶ夜あらすじ 本作品の後、「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」と5作に及ぶ「百舌シリーズ」の第一弾です。 20年以上前に書かれたものですが、古さ・・・

OUT~感想・レビュー~

OUT

OUTあらすじ 東京郊外の弁当工場にて、主婦たちは深夜パートの作業をこなしていた。香取雅子42歳はリストラ亭主と家庭崩壊、吾妻ヨシエ51歳は痴呆症の姑の介護、城之内邦子40歳はカード破産、山本弥生30歳はギャンブル狂の亭主から受ける暴力と、それぞれ4人は悩みを抱えていた。そんな中、弥生が夫を殺したのを期に、4人が複雑に絡み合っていく。 OUTの管理人の感想 文章力が高く、桐野夏生さん自身が女性だけあって女性キャラの心理描写がとても上手く感じました。 同じ工場で働く平凡な主婦4人がメインのため、リアリティを感じさせる物語で、序盤は平凡な日常がひたすら進み、中盤に差し掛かる手前・・・

陽気なギャングが地球を回す~感想・レビュー~

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回すあらすじ 嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった・・・はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。 陽気なギャングが地球を回すの管理人の感想 明るくて軽いサスペンスっぽさがまったくないのが最初の印象でした。ちょっとノリがルパン一味のような感じでそれぞれのキャラが濃いのでとても好きですね。派手なチェイスも、銃撃戦もないけれど、とても読みやすいので小説をあ・・・

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